【保育園職員に聞いたニューブロックの教育効果とは】
男女280人アンケート調査

アンケート調査で見えた、ニューブロックの教育効果とその実感
2025年に60周年を迎える「Gakkenニューブロック」。
大きくて柔らかいのが特徴の安心安全なブロック玩具で、子どもの成長に合わせて長く遊べることから、日本全国の保育園・幼稚園・児童施設で採用されており、累計出荷数は1億個を超えます。
今回学研ステイフルでは、Gakkenほいくえん・Gakkenこどもえんで働く職員を対象に、ニューブロックについてアンケート調査を実施。
実際にニューブロックを使って日々子どもたちと接している職員の生の声を集めました。
【調査結果サマリー】※各項目をクリックすると詳細にジャンプします
教育効果が高いと思うおもちゃ1位は「ブロック」
Q1:特に教育効果が高いと思う幼児向け玩具は?

子どもが遊ぶおもちゃで教育効果が高いと思うおもちゃ1位は「ブロック」という結果になりました。
ブロック遊びは手指の運動や、手と目の協調が鍛えられる〈フィジカル面の利点〉と、自分が思い描いたものを作るために忍耐強く試行錯誤するという〈メンタル面の利点〉の両方を備えており、子どもの発達に大きく寄与できるおもちゃと言えるでしょう。
ニューブロックで子どもが独自のアイデアを発現できていると実感 86.8%
Q2:ニューブロックで遊ぶ時、子どもが独自のアイデアを考え出し、実現している場面が多いと感じますか?

「思う」と回答した人が86.8%、「どちらとも言えない」が11.1%、「思わない」が2.1%でした。
ご家庭でも子どもの作るものや作品の設定に驚いたことがある保護者の方も多いのではないでしょうか。
・手にはめてロボットのように変身していた(2才クラス)
・自分で作ったものをお友達のものと合体して新たな作品を作り上げていた(4才クラス)
・レバーを回すと本当に中から出てくるガチャガチャなど、複雑な構造の作品を子どもだけで作っていたときは感激しました(5才クラス)
ニューブロックは他の子とのコミュニケーションに繋がっていると実感 86.4%
Q3:ニューブロックは子どもたちが他の子どもと交流したり、一緒に作業するための良い手段だと思いますか?

「思う」と回答した人が86.4%、「どちらとも言えない」が10.4%、「思わない」が3.2%でした。
ニューブロックを使って他の子どもと一緒に作業することで、チームワークの重要性を学んだり、新しいものを作り出す楽しさを皆で共有する喜びを得ることができるでしょう。
・3才児がその場にいた全員に「これ、使っていい?」と確認してから遊びはじめたこと。他の子のことも考えていてすごいなと思った(栄養士)
・子ども同士で出来上がったものを「すごいね!」「かっこいい!」と褒めあっていた(5才クラス)
・初めは個人で作り始めたが、他の子と発想や意見が一致し、大きな大作が出来上がった(園長)
・年下の子が作るのを年上の子が手伝っていて成長を感じた(園長)
・年少児が年長児の作るものに憧れを持ちながら遊んだり、年長児が年少児に教えたりとニューブロック遊びの中で「自分もやりたい」「面倒をみたい」という非認知能力が高まっていると感じる(園長)
ニューブロックで遊ぶときに心がけていることは「子どもの自由な発想で遊ぶこと」「褒めること」
Q4:ニューブロックを使って子どもたちと遊ぶ時心がけていることは?

1位は「作るものを誘導せず、子どもの自由な発想で遊ぶこと」、次に「子どもを褒めること」「子どもの気持ちを聞くこと」でした。
大人はついつい「見本通りに作らなければならない」と考えがちですが、ブロック遊びに「正解」はありません。口出しするのはぐっとこらえて、子どもの世界を見守り、できたことを褒めることで、子どもの自己肯定感や安心感に繋げていきたいですね。
<子どもの自由な発想で遊ぶこと>
・大人の意見や言葉で子どもの作る世界を壊さないようにしたい(2才クラス)
・大人が声をかけなくても、子どもはお友達の作品を真似したり、イメージを形にしようと試行錯誤している(2才クラス)
・子どもの考えと大人の考えは違うことを理解して、認めていきたい(3才クラス)
<褒める>
・頭の中の考えを形にできたことを褒めて自己肯定感をあげる(0才クラス)
・帰りのお迎えの親御さんに見せたいと待っている子も多いです。「見て見て」の気持ちを大事にしたいです(2才クラス)
<子どもの気持ちを聞く>
・自身の思いや考えを言葉にしたとき、承認されて受け入れて貰える安心感を味わって次に繋げて欲しい(園長)
遊び方は年齢が上がるにつれて、並べるなどの「単純な遊び」から「自分が想像したもの作り」に変化していく
Q5:ニューブロックでよくする遊び方は?

ニューブロックでよくする遊びを担当クラスごとに集計したところ、0~1才児クラスでは「並べる、繋げるなどの単純な遊び」が44.4%と最も高く、2~3才児クラスでは「乗り物など実際に存在するものを作る」が47.3%でした。また、4~5才児クラスでは「子どもが自分で考えたものを作る」が45.5%と最多でした。
この結果から、0~1才のうちは、ブロックの形や色を楽しむことからスタートし、2才頃からブロックを他のモノに見立てた“ごっこ遊び”の割合が徐々に増えてくることが分かります。
更に4才を過ぎると、実際に存在するものから、自分が考えた想像上のものを作る遊びに移行する子どもが多く、自己表現力が増していることが分かります。また、「他の子とも遊べるものを作る」子も徐々に増えることから、ひとり遊びから複数遊びに発展していることが分かります。
<繋げる遊び>
・色を覚えてきたので、同じ色同士を組み合わせていた(1才クラス)
<見立て遊び>
・ブロック2枚を直角にはめ込んで「パソコン!」とのこと。姿勢を正して、両手でパチパチとリズミカルに文字入力のまね。他の子も同じことを始め、保育室の一角がオフィスのようになりました(4才クラス)
<複数遊び>
・女の子同士でブロックでファンデーションを作ってお友だちや先生に「パタパタ!」と言いながらお化粧をしていました(1才クラス)
・ニューブロックを使い、レストランを開いてくれた。オムライス、パフェ、ショートケーキ、紅茶等など様々なものをニューブロックで作っていた。「こんなふうに使えるんだね。先生初めて見たよ」と伝えると、「ほかのクラスのみんなに教えていいよ」と話してくれた(5才クラス)
【調査概要】
調査対象:Gakkenほいくえん・Gakkenこどもえんで働く男女
調査期間:2025年1月24日~2月12日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:280人